先月設置した新たなCNC加工機「Extra BM3」の導入レポートを掲載します。

3月10日に搬入を開始しました新たなCNC加工機「Extra BM3」が

先週末までに無事機械の設置と試運転を終え、4月より本稼動となりました。

試運転を担当した遠藤誠より、Extra BM3の導入レポートを掲載させていただきます。


<自己紹介>

製造部 生産管理課 NC係の遠藤誠です

大断面用NC加工機の操作を担当しており、4月で入社1年が経ちました。

 

<Extra BM3の導入を終えて>

イタリアの機械メーカー、日本の代理店それぞれから

複数の担当者に機械設置に来ていただきました。

日程が限られているため、設置が始まってからは、

連日遅くまでの作業でしたが、3月中に無事完了し、ホッとしています。

テスト加工と機械の調整を繰り返し行っていきましたが、

エクストラの加工精度及び能力の高さをすぐに感じました。

特に今後需要が増えていく大断面材、パネル材への加工能力が高いため

今後のCNC加工において重要な役割を担っていくと考えております。

 

<Extra BM3の特長>

既に当社では同メーカーのUltraを利用しておりましたが、

Extra BM3は以下の特長があると考えております。

・Ultraと異なり、材料が固定で機械本体がレールの上を移動する門型構造のCNC加工機

・巾3,000mm,高さ400mmのサイズまで穴あけ,カット,削り,割り込み等の5軸加工が可能。

特に径1,100mmの丸鋸により高さ400mmの材を一回でカットできること、

製品仕上げプレーナーとしての加工ができること、

チェーンソーによる斜め加工が可能であるといった特長有り

・Ultraと比較して、主軸の主力が高いため、

例えば径850mmの丸鋸で割り込みを入れる際などの加工スピードが速い

・断面の高さが同じであれば、同時に複数の材をセットして一度に加工することが可能

大断面、大版、複数の材の同時加工が魅力と感じております。

 

<機械設置、導入研修時の様子>

これまでUltraを利用していましたので、大まかな機械操作には慣れていましたが、

CAD/CAMデータの取り扱いや一部の操作方法が異なる部分もありましたので、

その部分を重点的に研修で確認しました。

またテスト加工では、全ての刃物について機械の調整を行い、加工精度を確認致しました。

研修中にはイタリアから来日している担当者と焼き肉やイタリアンなど何度か食事にいき

親睦を深めることもできました。

いずれは、海外へも足を運んでヨーロッパでの加工の様子を直接目にしてみたいです。

 

<今後に向けて>

現在対応中の物件で短辺300mmを超える梁や柱がありますので、

4月より早速本稼動に入っていきたいと考えております。

今期はこの後も大断面材や複数の木質部材の大版加工の予定もあるため、

機械の特長を最大限に生かせるよう日々探求しながら、

品質及び生産性の向上に努めていきたいと思います。


先週、日刊木材新聞が記事を取り上げてくださっていますので、

そちらの記事も以下のリンク先に掲載させていただきます。

 

■新聞記事はこちら

20180329日刊木材新聞