小高区復興拠点施設の施工レポートを掲載します。

本年7~10月に当社が現場対応しておりました小高区復興拠点施設ですが、

先月その名称が「小高交流センター」に決定致しました。

 

来年一月予定のオープンを控え、

現場を担当した当社工事の渡部より、施工レポートをお送り致します。


○自己紹介

本物件を担当致しました、技術部工事課、中途入社3年目の渡部 亮です。

 

※本物件の製品検査時の写真です。

 

 

○物件の特徴

今回当社では、既存の建物を含む全6棟のうち、

北1棟、北2棟、北3棟、南1棟、南2棟の計5棟の

軸組・屋根フレーム工事に携わりました。

 

 

南2棟は、米松集成材を使用した金物工法による建物です。

 

 

北1棟は、杉の上弦材・下弦材・束柱と、

鋼製ブレースで構成された、トラス構造の建物です。

上弦材・下弦材は合わせ梁で、間に接合金物を挟み込み、

地上で地組を行ってから1フレームずつ取付けていきました。

フレームの全長は約13mで、全29フレームあります。

 

 

今回メインとなったのが、北2棟、北3棟、南1棟の屋根フレームです。

斗栱(ときょう)と言われる組み方を行い、

全5段で形成された屋根フレームを1段ずつ取付けていきました。

 

 

○大変だったところ、苦労したところ

斗栱梁が、材料1本ずつ、等間隔に1段ずつ組み上げていかなければいけない為、

材料のピース数も多く、部材や段数毎に留め付ける構造用ビスの長さや

種類、本数が違っているので、間違えずに取付けていくのに苦労しました。

 

 

○現場周辺の様子

北側には小高区役所や消防署、南側には駅前通りがあり、多くの店舗があります。

周辺でも「小高ストア」や新しい建物が出来ており、

復興・地域活性で賑いを見せはじめている様に感じました。

今回携わりました復興施設も、お子様が遊べる広場や、カフェ・店舗などもありますので、

相馬野馬追などで小高にお立ち寄りの際は、足を運んでみてください。

 

※施工中の遊び場、カフェ・店舗などを掲載します。