パークゴルフ場クラブハウスの加工対応レポートを掲載します。

宮城県大崎市で整備されている三本木パークゴルフ場クラブハウス新築工事にて

当社が加工、組込を行わせていただいた部材の対応が完了致しました。

本案件を担当者したプレカット室の尾澤より、対応レポートを掲載致します。


○自己紹介

製造部プレカット室所属、入社4年目の尾澤智奈津です。

※加工状況確認時の様子

 

○本物件の特徴

今回当社ではクラブハウスで使用される集成材の製造、CLT壁パネルと

休憩室棟の軸組の加工、張弦梁フレームの工場地組作業に携わりました。

 

壁には5層5プライのCLTパネルを用いており、

ホール棟では95枚、休憩室棟では46枚の計141枚使用しています。

 

また、休憩室棟では張弦梁フレームが29組あり

工場で地組した際、存在感と迫力がありました。

 

※工場地組終了後の張弦梁フレームと3D CADデータ

 

○加工の状況、様子

CLT壁パネルの加工は、大判パネルの加工が可能なユニチーム社の加工機UltraとExtraで、

梁や柱などの加工は、Ultraと日高機械の加工機H-systemに分けて対応を行いました。

 

※CLT及び集成材の機械加工状況

 

特に、張弦梁フレームの上弦材の継手加工が複雑な形状でした。

そのため、継手部分の加工形状と精度を確かめるために

一度、見本を作成してから本番の加工に入りました。

機械オペレーターと大工さん協力の下、加工と地組作業を順調に進めることができました。

 

※上弦梁の手部分と地組状況

 

○苦労したこと

CLT壁パネルや張弦梁フレーム等の大きな部材を扱う機会が多くあり、

加工作業やトラックへの積込の際に材料の角がつぶれたり、

欠けが起こらないように細心の注意を払って作業を行いました。

 

また今回、休憩室棟の甲乙梁120本分の金物先行ピンを工場内で打ち込んだ上で

出荷する必要があり、自身初のピンの打ち込み作業を体験しました。

普段は機械の加工図データ作成業務を行っているため、慣れない作業で苦労しましたが

打込みの際に材料に玄能があたり傷つかないように一つ一つの作業を注意して行いました。

 

本物件では、初めての作業を含めて社内~社外対応まで数多くの経験を致しました。

今回の物件で経験したことを今後の物件にも生かして取り組みたいと思います。