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SDGs達成に向けた取組み:2021年実績報告

当社では、2020年1月末にSDGs宣言をしております。

「藤寿産業のSDGs宣言」を制定致しました。

 

それらの取り組み状況について2021年の実績をご報告させていただきます。

 

SDGs達成への取組:2021年の実績

 

ウッドショックという混乱の中ではありましたが、

関係者の皆様のお陰で各指標とも着実に実績を増やすことができました。

 

2021年は、「木材利用促進法」が改正され、それに伴い

・基本方針などの対象が「公共建築物」から「建築物一般」へ拡大

・「木材利用促進の日」や「木材利用促進月間」が法定化

・「⽊材利⽤促進本部(本部⻑︓農林⽔産⼤⾂)」の設置

・「建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン」作成

・「建築物⽊材利⽤促進協定」制度の創設

などの改めて木材利用促進の基盤整備や普及促進への取組み強化が

打ち出された年であったと存じます。

 

被災地産業の再生復興として進む

浪江FLAM工場を活かした事業展開による更なる木造化推進と木材振興を通して、

SDGsの理念への貢献に尽力して参りたいと存じます。

 

県産材を活かすための実用化開発事業の取組み

浜通りで実施されている実用化開発等促進事業を活用し、

県産スギを活かすための集成材の開発事業に取り組んでおります。

都市部での県産材活用を促進すべく、

県産材の特性を活かした高強度材を実現するためのプロジェクトとなります。

 

本件は、自治体連携での取組として、浪江町役場や大学教授とともに開発作業を進めております。

 

1月末には、浪江町のFLAM工場内の集成材曲げ試験機を活用し、

予備試験データの収集、およびデータ分析を進めております。

 

複数年度での取り組みとなりますが、FLAM事業の目的でもある

地域の木材振興、産業活性化に向けた製品開発を進めて参りたいと存じます。

 

イノベ見える化セミナーinなみえ にて取組紹介致しました。

1/23(日)にオンラインで配信された「イノベ見える化セミナーinなみえ」

にて、藤寿産業およびウッドコアにおける取組み紹介を致しました。

 

「未来へつなぐ・・・地域産材を活かしたまちの木造化推進」

https://www.fipo.or.jp/news/18327

 

動画はYoutubeにてアーカイブ配信されております。

 

 

浪江町における当社の取組をご覧いただければと存じます。

県内のこども園:「木育」への対応を行いました。

昨年、当社が木フレーム工事に関わらせていただいた福島県内のこども園へ

木育のための、様々な種類の木道具を納めさせていただきました。

 

 

国産材から外国産材まで

スギ、カラマツ、ヒノキ、サザンイエローパイン、タモ、ナラ

エンジュ、ヒバ、ケヤキ、ベイマツ、アカマツ 等。。。

 

園長様からも、

・持ちやすいサイズ感で遊びやすい

・香りが部屋中に広がり香りも楽しめる

・この木工品を通して、「SDGs」教育も行っていきたい

 

などのお言葉をいただきました。

 

2022年も積極的に「ウッドチェンジ!」を進めて参りたいと存じます。

 

モクレポ~林産物に関するマンスリーレポート~について

本年もウッドショックによる影響は続きそうな見通しとなっております。

 

そのような状況下、昨年末より林野庁から

木材需給、木材価格、木材産業の動向に関する情報として

「モクレポ」が発行が始まっています。

 

https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/toukei/monthlyreport.html

 

林業・木材産業関係者の事業活動の支援として、今後、毎月定期的に公表されるものです。

 

「ウッドチェンジ」への活動や木造・木質化事例などの最新情報を得ることができますので

皆様も是非ご参照いただければと思います。

 

 

2021年の当社の取組み

本年は、新型コロナウィルスの影響により発生した

ウッドショックが当業界を騒がせた1年でありましたが

都市のビル形状の物件への対応や開発事業に積極的に取り組んだ年でありました。

 

・ビル形状の施設への超大断面集成材についての量的な対応

・耐火性能有した、また木により補剛された木・鋼ハイブリット部材等の特殊部材の製作

・国産材を活かした大型の高強度集成材の開発、

耐火建築物における接合部実証、CLTの設計・部材性能実証

・昨年、性能評定を取得した新型GIRを用いた大規模木造施設の施工

 

また、10月に施行された新たな木材利用促進法

「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における⽊材の利⽤の促進に関する法律」

により、これまで以上に民間の木造建築が進むための法整備がされました。

カーボンニュートラル、SDGs意識の高まりと相まって、

地球規模での課題解決に向け木造木質化が加速することを期待したいと思います。

 

来年度は、工事の遅れや新型コロナウィルスの影響で遅れていた

浪江町FLAM工場の事業がスタートします。

新たな生産体制を確立するとともに地域の木材を活かした、

未来へ繋げるための木造化推進の取組みを行って参ります。

 

来年度も変わらぬご愛顧を何卒宜しくお願い申し上げます。

 

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直近の納材・施工事例の物件写真を追加掲載しました。

当社の直近の納材・施工事例22件について、完成写真を追加掲載しました。

 

施工事例

木造化に取り組みやすい幼保育園、福祉施設関係から

木造ビルや木造の耐火建築物まで、特に民間物件への対応が増えて参りました。

 

多様な施設の木造化、ウッドチェンジを引き続き進めて参ります。

 

 

 

木・鋼ハイブリット構造の民間施設の工事を行っております

関東圏で工事が進む木・鋼ハイブリット構造が採用された民間施設の工事を行っております。

特殊構造の部材製作として、事前に工場内で組み立てを行った上で

現場へ納品し、また接合部のカバー工事の対応を行いました。

 

 

鉄骨部材と木部材の製作工程の違いによる

納期および精度管理に注意を払いながら、

CNC加工と大工作業を併用しながら工場作業を進めました。

 

多様な木造・木質化事例が生まれてきておりますが

引き続き特殊な木工事、木部材製作を総合力で対応を進めて参ります。

 

木質ハイブリッド集成材有孔梁が1時間耐火構造の大臣認定取得

弊社も組合員である日本集成材工業協同組合と住友林業が共同で開発を進めてきた

木質ハイブリッド集成材有孔梁が、1時間耐火構造の大臣認定取得を取得致しました。

 

木質ハイブリッド集成材有孔梁が1時間耐火構造の大臣認定取得

耐火木質ハイブリッド集成材についてお知らせ

 

(以下、日本集成材工業協同組合ホームページ抜粋)

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日集協が大臣認定を取得している木質ハイブリッド集成材の 1 時間耐火認定梁に、

住友林業が開発した梁貫通技術を加えて新規認定を受けました。

設備配管を貫通できるので、従来の木質ハイブリッド集成材梁と比べ天井高を確保でき、

設計の自由度が向上。デザイン上の制約が少なくなるので意匠性が向上します。

設備配管用の嵩上げ材を設置する必要がなくなり、

建築費全体のコストダウンと汎用性の拡大にもつながります。


 

第四回ふくしま植樹祭が浪江町で開催されました。

2018年に南相馬市で開催した「第69回全国植樹祭」を引き継ぎ開催されている

「ふくしま植樹祭」が今年は浪江町で開催されました。

 

浪江町で木材を取り扱う事業者として当社社員も参加し、

天候に恵まれた中、防災林としてのクロマツを植樹致しました。

 

その後県のご関係者の皆様にFLAM工場を視察いただきました。

 

未だ林業・木材産業の再生復興は道半ばではありますが、

新工場稼働をきっかけに相双地域の産業が活性化できるよう取り組みを進めて参ります。