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民間企業のオフィス建替工事における製造・加工が進んでおります。vol.2

先日ご紹介した民間企業のオフィス建替工事における

当社工場内での製造・加工状況を掲載します。

 

本物件では、数百㎥のLVLが現しで壁材に用いられています。

当社では、メガプレスを使った最大厚390mmのLVL二次接着

及びその厚み390mmのLVLのNC加工を対応しています。

 

<メガプレスを使った最大厚390mmのLVL二次接着>

※メガプレスの最大巾1,250mmに匹敵するサイズでしたが、

接着剤塗布~圧締作業を問題なく実現できております。

 

<厚390mmのLVLのNC加工>

※こちらもNC加工機の最大厚400mmギリギリのサイズですが、

しっかりカネを出してカットし、ドリル加工も加工精度バッチリです。

 

昨年、今年に設置した新しい機械の能力を最大限に生かせるよう

日々勉強とチャレンジを繰り返す日々ですが、

高い精度と納期遵守を意識して対応を進めて参ります。

 

民間企業のオフィス建替工事における製造・加工が進んでおります。

数ヶ月に渡って製作を進めておりました木・鋼ハイブリット部材ですが

7月第一週にようやく全数の出荷を終え、

鉄骨工場と化してした当社工場内は集成材工場に模様替えを致しました。

現在は、木造先導型プロジェクトとして進められている

民間企業のオフィス建替工事の対応を進めております。

 

↓↓↓6月30日の当社大断面工場

↓↓↓7月9日の当社大断面工場

 

本工事は、大断面集成材、CLT、LVLなど合わせて1000㎥を超える木材が使用されており、

製造・加工に当たって当社の新しいCNC加工機や超大断面メガプレス、

さらに自家製の特殊加工機などをフル活用して対応を進めております。

非常に特徴的な部材や加工形状が多く盛り込まれております。

 

今後、工場内での製造、加工の状況を掲載して参りますので

次報をご期待くださいませ。

 

会津ICTオフィス環境整備事業建築工事の施工レポートを掲載致します。

当社が対応致しました会津ICTオフィス環境整備事業建築工事における

メインフレーム、屋根面CLT、壁面Jパネルの工事が先月完了致しましたので、

工事を担当した遠藤より、施工レポートを掲載致します。


〇自己紹介

本物件を担当した技術部工事課で入社7年目の遠藤雅人です。

 

〇物件の特徴

杉集成材 2次接着部材(柱断面:360×720mm、梁断面:300×810mm)

をメインフレームとした金物工法による建物です。

柱脚部と一部の梁にGIR工法を活用しており、

当社で開発した構造用格子壁を設置しております。

また屋根面には5層5プライのCLTを活用致しました。

 

〇周辺立地

現場は、鶴ヶ城の北側に位置し、城下町として栄えているため

周辺のメインの通りは道幅が広いです。

メインの通りから路地に入ると道幅が狭くなっておりますが、

歩道は石畳になっており、城下町の情緒あふれる街でした。

本物件の向かい側の建物は、

全国新酒鑑評会にて金賞を受賞した銘柄を酒造する宮泉銘醸があります。

 

〇大変だったところ 苦労したところ

GIR工法は、アンカーセットの精度に建入が影響を受けるため、

アンカーチェックを行い柱脚の孔(Φ32 L=530mm)を開けました。

M20ドリフトピンがメインフレームの幅に合わせて、

柱、梁面まで入る設計になっておりましたので、

DPの長さが長く、太いため、なかなか打ち込めず苦労しました。

 

〇現場でのエピソード

会津若松市は、会津盆地の真ん中に位置しております。

その為、風があまり吹かず、気温が高くなると蒸し暑く感じる日が多くありました。

観光地であり且つメイン道路から近いということもあり

人通りが多く、現場を眺めながら通る人も居ました。

準大手ゼネコンの安全管理が行き届いており、

多い時で週に4日の安全及び品質パトロールを行うほど、

安全と品質に関して、徹底して行っておりました。

また職長会として活動を活発に行っているため、

とても良い雰囲気で現場作業を進めることができました。


徹底した管理体制の下、工事が進み

当社としても非常に学ぶことが多い現場となりました。

得たノウハウを次の現場に生かして参りたいと存じます。

建築技術7月号:大船渡消防署住田分署に関する当社寄稿の記事が掲載されました。

建築技術7月号にて今年竣工した大船渡消防署住田分署に関して

26ページに渡る特集記事が組まれ、

担当した当社の渡邉が寄稿した記事が掲載されました。

 

木フレーム構造材の製造・加工・施工を担当した立場から

 

・地産地消による木材の活用

・伝統工法に近代技術を

・建物唯一の金物(柱脚部)

・建方施工の技法

・おわりに

 

の5つのテーマで本物件の特長や、製造、加工、施工を通して

苦労したポイント、工夫したポイントを掲載しております。

 

是非ご覧いただければと存じます。

 

■掲載記事はこちら

建築技術7月号:木フレーム構造材の製造・加工・施工

 

※製品検査状況写真

 

※木フレームの地組、建方状況写真

 

※建物全景

 

栃木:新武道館メイン武道場新築工事が進んでいます。

栃木県宇都宮市にて

総合スポーツゾーン新武道館メイン武道場新築工事が進んでおります。

 

 

工事は3工区に分けて進められており、当社では5月末から7月まで

ブロック毎に順次、木鋼ハイブリット部材の現場搬入を行っております。

 

 

また先週より、当社社員も現場に乗り込み、

下地材、カバー材、ブロッキング材等の取り付け作業を開始しております。

 

ピース数が多いため、現場での作業箇所も非常に多くの手数を必要としますが、

現しとなるハイブリット部材が綺麗に仕上がるよう

丁寧に作業を進めて参りたいと存じます。

 

 

第69回全国植樹祭ふくしまが昨日無事執り行われました。

昨日、6月10日(日)天皇皇后両陛下がご出席の下、

第69回全国植樹祭ふくしまが執り行われ、

当社からも招待客として、また当日対応用のスタッフとして数名が参加致しました。

生憎の雨模様でしたが、式典中は雨に降られることもなく式が執り行われ、

当社で施工を行った湾曲集成材を用いたお野立て所、

杉丸太を用いた国旗掲揚ポールや会場に設置されたベンチも

式典の中での役目を無事終えました。

 

本式典にあたり、前日の6/9(土)はFTV特番内でのテレビ放映にて

6/10(日)は福島民友新聞が特集記事として、当社の対応について

取り上げてくださっておりましたので、その内容を掲載させていただきます。

 

<FTV特番での放映>

 

<福島民友新聞>

2018年6月10日(日) 全国植樹祭特集記事

 

改めて本式典に関われたことを大変光栄に感じるとともに、

引き続き福島県や全国の林業、木造建築の発展に貢献できる取り組みを行って参ります。

 

平成29年度「全建賞」に当社が関わった複数の物件が受賞致しました。

一般社団法人 全日本建設技術協会が定める

平成29年度「全建賞」に当社が関わった複数の物件が受賞致しました。

「全建賞」は日本の建設技術の発展に寄与することを目的に昭和28年に設けられ、

今回で65回目を迎える歴史と伝統ある賞です。

 

受賞物件と受賞理由を以下にご紹介させていただきます。

 

1)道の駅 猪苗代

受賞内容:通常枠・建築部門

受賞理由:地理的・気象的に厳しい条件を考慮するとともに、

地元木材を積極的に活用するなど、地域振興への意識が伺える。

防災拠点施設としての機能も確保されており、

地域の拠点としての役割を考慮している。

道の駅 猪苗代

 

2)21世紀の森公園整備事業

受賞内容:震災枠・都市部門

受賞理由:雨に濡れることなく物資を円滑・確実に搬出入できる

大扉の設置など活用しやすい構造となっている。

21世紀の森公園 屋内多目的広場

 

共に、これぞ大断面集成材建築といった印象を与えてくれる物件です。

本物件に関われたことを大変光栄に存じます。

 

今後も創意工夫を生かしながら、

丁寧なモノづくりと誠実な顧客対応を心掛けた対応を行ってまいります。

 

※全建賞について記載している新聞記事を合わせて掲載致します。

平成29年度全建賞(福島建設工業新聞)

 

当社で製作した造作用集成材、家具が県内各所に設置されております。

当社の主な事業は構造用集成材に関する設計~施工までの一貫生産でありますが、

オーダーメイド型の造作用集成材、家具も年間通じて対応しております。

これまでも県内を中心に市役所、JR駅構内、空港内、ゴルフ場等の

休憩スペース、多目的スペースにベンチ・テーブルなどを設置いただいております。

 

先日は郡山市役所に丸型デザインテーブルを納めさせていただきました。

 

こちらのテーブルでは、郡山産木材「と・き・め・木」を用いて製作しており、

天板は赤松、支柱には杉が使われております。

(※ベンチも以前当社で納めた製品です。)

 

製作に当たっては唐松、杉、赤松、桧、タモ、ナラなど多種の材料をストックしており、

国産材や地域材でのご相談も可能です。

 

造作材、家具についても当社へ何なりとご相談ください。

 

木・鋼ハイブリット部材を用いたスポーツ施設の建設工事が進んでいます。

栃木県では、2022年にとちぎ国体が開かれる予定になっており、

「県民に愛され、県民が誇れる、県民総スポーツの推進拠点」となる

「総合スポーツゾーン」の整備が進められています。

そのような中で、木・鋼ハイブリット部材を用いた

総合スポーツゾーン新武道館メイン武道場新築工事が進んでいます。

 

※内部イメージ

 

当社では、木・鋼ハイブリット部材の製造(集成材製造、加工、木と鉄骨の組込)と

一部、現場での仕上げ、二次部材の取付などを担当させていただいております。

現在、約4,000ピースの集成材と約1,500ピースの鉄骨を取り扱っており、

当社の工場、倉庫全体を使って作業を進めております。

 

※当社工場内での鉄骨組込状況

 

今週からいよいよ現場への輸送が始まり、7月上旬まで順次

組み込んだハイブリット部材を出荷して参ります。

 

 

これまでの木鋼ハイブリット部材を用いた施設と比較しても非常にピース数が多く、

加工、組込から積込までの段取りを工夫する必要がありますが、

漏れが出ないよう管理徹底して対応を進めて参ります。

 

初の海外対応となったパラオでの施工支援に関する現場レポートを掲載致します。

弊社初の海外物件としてパラオ海洋養殖普及センター施設における

建て方指導に当たっていたメンバーが1か月間の技術指導・施工支援を終え、

GW明けに帰国して参りました。

現地での様子を、担当した東(あずま)よりレポートさせていただきます。


○自己紹介

技術部工事課入社8年目,東政和です。

この度、同じく工事課の平山とパラオにて施工指導に当たって参りました。

 

※左から3番目が私で、右から4番目が平山です。

真っ黒に日焼けして、すっかり現地に溶け込んでしまいました。

 

○物件の特徴,見どころ

本物件は弊社初の海外での物件です。

この建物は米松集成材をフレームとした金物工法となっており,

現場が海のすぐ隣ということもあってボルトや製作金物等はすべてメッキのものを使用しております。

南国のために白アリによる蟻害が想定されたので、

注入窯に入れられる短い部材は乾式防腐注入処理を行い、

長尺部材は防腐防蟻塗装2回塗りを行い耐久性を高めております。

また,集成材は12Mを超えるサイズを使用しており,

長スパンを飛ばすことで水槽部分の空間を広くとれるようになっています。

 

○大変だったところ,苦労したところ

現場のスペースが狭いため,材料をストックする場所が少なく,材料を振り分けるのにも苦労しました。

国内での作業とは違い資材が潤沢にあるわけではないので,

工区毎に足場を組み,その場での作業が終わればすぐ解体し,

次の施工箇所で組み直すという作業がその都度必要になりました。

また,現場のクレーンを建方で常に使用できるという環境ではなかったため,

コンクリートの打設や材料の搬入といった兼ね合いを考えながら作業を進めなければなりませんでした。

 

何より大変だったのは,現地作業員との意思の疎通です。

作業員のうち1名は日本での作業経験があったため多少日本語が通じたのですが,

それ以外の方々とは身振り手振りや拙い英語でのやり取りしかできませんでした。

そのため、ある程度作業を覚えてもらうまでは注意して作業を見る必要がありました。

 

○現場の様子

パラオの気温は常に30℃前後で安定しておりますが,日差しは強く紫外線は日本の7倍程あるそうです。

そのため,水分や塩分の補給といった熱中症対策が欠かせませんでした。

また,一日でスコールが何度も降ることがあり作業を中断されることが度々ありました。

 

○現地パラオの様子

観光地ということもあり,様々な国の人が見受けられました。

日系の人も多く,飲食店や店舗などで日本語が通じるところも数多くありました。

また,フィッシングやダイビングといったマリンスポーツだけではなく,

資料館や博物館など日本との歴史を感じさせるものも数多くあり,

観光としては見どころの多い国だと思いました。

是非皆様も足を運んでみてください。


当社では、引き続き責任施工による一貫対応にて

中・大規模木造建築物の対応に当たって参ります。

全国での対応が可能でありますので、何なりとご相談いただければと存じます。